代々引き継がれてきたふるい屋さん。
通り沿いの土間には職人さんの作業空間があります。
時代の変化と共に使われ方が変わってきた「ふるい」は、農家さんや和菓子屋さんにとっての必需品でした。
L o a d i n g
まちの掲示板area stock
DATE.2024.06.26
TITLE.
代々引き継がれてきたふるい屋さん。
通り沿いの土間には職人さんの作業空間があります。
時代の変化と共に使われ方が変わってきた「ふるい」は、農家さんや和菓子屋さんにとっての必需品でした。
01
善光寺の西側にある西町。
古くは問屋街で、多くの大店が軒を連ねていたそう。
そんな西町の通り沿いに佇むこの建物はふるい屋さんとして使われていました。個々で働いていたふるい職人さんはただふるいを作るだけでなく、壊れてしまったものの修理もしていました。
この建物の設計をしたのは、長野県が誇る建築家の宮本忠長さん。建物内の各所には洋が織り込まれており、細かなところまでこだわって作られた建物であることが伝わってきます。また、奥に長くのびる町屋造りではあります、特徴的なのは通り沿いにある土間の半分には職人さんが作業していた空間があること。ここで作業をしつつ、お客さんが来たらお話をして、そんな使われ方をしていた様子が目に浮かびます。
かつて、手前側ではお客さんが出入りをし、奥の部屋や2階には家族が生活をしていたことを考えると、2階を宿泊施設として使いつつ1階は事務所や店舗の様に、変わらずに出入りする人とその時々で変化する客層が混ざりあうような使われ方をしても面白いかもしれません。
R-DEPOTスタッフ
安東 真生
R-DEPOTスタッフ。信州大学建築学部卒で、古い建物やリノベーションデザインが好きでまちを歩きながら建物の歴史を想像している。趣味はカメラ。
TOP